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Quest11:戦の沙汰もカネ次第~損益分岐点分析~

Quest11:戦の沙汰もカネ次第~損益分岐点分析~

魔王が支配するRPGの世界。世界平和のために戦う戦士と魔導士が酒場で出会ったのは、謎の男「販売士」。
彼は数字を元にした戦略やモチベーションを上げる人の育て方など、新時代の戦い方を知る男であった。
はたして販売士は、この世界を救えるのか?!

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魔王軍との対決の時が迫る、戦士・魔導士・販売士+王子の一行。
王子の身を案ずる王より、兵士が王宮から増派され、王宮の兵士とともに魔王軍へと攻め込むこととなった。

戦士:生産性概念※Quest10の回参照)は、あまり考えたことなかったな。これまでの戦いでもコスト的に損をしている可能性がある。

王子:将来君主になる自分の身としては、考えさせられます…。

魔導士:魔王の城に攻め込むなら、ちゃんと考えとかないとダメなんじゃない?

販売士:出資者である王様の兵隊を借りる以上、損をさせるわけにはいきませんからな。では「損益分岐点分析」をやってみましょうか。

説明しよう。
「損益分岐点」とは、利益計画の策定において売上高と費用の差額(つまり利益)がゼロになる販売量や売上高を指す用語である。
「損益分岐点分析」はこの計算を用いながら、目標達成に必要な売上高などを求めることが可能となる分析手法である。

販売士:単純化して考えてみましょう。回復に必要な薬は1個2,000円です。1回の戦いでこれを1個使うとすると、モンスターを10体撃破するのに2万円、20体だと4万円かかります。このようなコストを「変動費」と呼びます。

戦士:戦いのために用意した武器や防具とかの装備はどう考えたらいいんだ?

販売士:仮に装備代に9万円かけたとしても、モンスターは1体倒そうが100体倒そうが、9万円のまま変わりません。これは「固定費」と考えます。

魔導士:で、けっきょく何体やっつければ黒字になるわけ?

販売士:限界利益の合計が固定費を上回ればいいのです。

説明しよう。
限界利益とは、売上高から変動費を引いた金額である。
損益分岐点分析では、限界利益で固定費を回収できるかどうかがカギとなる。

販売士:例えば、魔王軍のモンスター1体あたり5,000円の賞金が出るとします。その場合、1体倒したときの限界利益は3,000円です。つまり30体倒せば9万円の固定費を回収できます。

王子:兵士に目標値を与えるという意味ではよいかもしれませんね。

魔導士:回復薬が2つ必要な強いヤツばかりだったらどうすんのよ!

販売士:その場合は変動費が4,000円になりますので、1体あたりの限界利益は1,000円ですね。仮に同じ賞金であれば90体倒す必要があります。

戦士:すごいな。そんな瞬時にわかるのか!

チョイチョイとシミュレーションをしてのける販売士に、一同あぜんとしている。

販売士:回復薬が3つ必要なモンスターだと限界利益が赤字ですのでスタコラ逃げましょう(笑)まあ、いざとなったら私が回復魔法をかけて差し上げますのでご安心を。

魔導士:え?あんた魔法使えたの~???

販売士:「利益回復」はコンサルタントの使命ですよ。はっはっは。

次回…最終回。ボスには、意外な敵キャラが待つ…!!

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