業界を問わず、新卒採用選考に多く取り入れられるようになったグループディスカッション。
企業側にとって、グループディスカッションは、学生の本質を見抜き、採用後どのように企業で活躍できるかを知るための効果的な判断材料となっています。
学歴や知識ばかりでなく、周りとの協調性やコミュニケーション能力、そして課題に対して前向きに取り組む姿勢が、企業にとって選考上重要であることの証拠といえるでしょう。
そのため、自分が希望する企業へ就職したいのであれば、グループディスカッションで面接官に好印象を与えることは不可欠といえますね。
今回は、グループディスカッションの評価のポイントや、これだけは押さえておきたい注意点、そして事前に対策できることをお伝えします。
目次
グループディスカッションとは
新卒採用選考でのグループディスカッションは、学生が5名前後で1グループとなり、企業から出された課題に対して意見を出し合い、課題を解決していきます。
その間20~30分の様子を、面接官がチェックして選考します。解決した結論を発表させる企業もあります。
企業から与えられる課題は、業界自体の動向や業界にまつわる社会情勢に関するものから、ニュースなどで取り上げられる時事問題に関するものが主流ですが、企業によって様々です。
まず、人事担当者より課題や制限時間などについて説明があります。その後、グループ毎に分かれて自己紹介。あらかじめ議長や書記、タイムキーパーなどの役割分担を行う場合もあります。
制限時間にあわせて、議論する時間やまとめる時間、発表の練習をする時間など、時間配分をしておくとスムーズに進められるでしょう。
グループディスカッションにおける評価ポイント
1. リーダーシップ、積極性
- どれだけ発言しているか?
- 課題に対して積極的に取り組んでいるかどうか?
これは、どの企業でもまずチェックする基本的部分です。発言のない人はやる気がないと判断され、真っ先に落とされます。
2. 協調性、コミュニケーション能力
自分の意見を発信するばかりで、周りの意見を取り入れようとしない態度は、厳しくチェックされます。
他者の意見にも耳を傾け、周りの反応に敏感に対応できるかどうかは、入社後、スムーズに顧客対応や社内コミュニケーションを行うために必要不可欠なのです。
3. リーダーシップ、論理的思考力
課題に対して結論へ導くために、具体的根拠に基づいた論理的思考を持って、グループの意見をまとめることができるかどうか。
また、それをかみ砕いてわかりやすく発表し、周りを納得させる力があるかどうかがポイントです。
4. 発想力
学生ならではのオリジナリティあふれる新しい発想を生み出すことができるかどうか。
これは、企業にとって新しいアイデアを生み出す人材が求められていることからも納得できますね。
グループディスカッションでこれだけは押さえておきたい注意点4選
1. 議論中の姿勢
腕組み、脚を組む、椅子の背もたれにふんぞり返る、肘をつく、などの態度はNG。
討論に夢中になるあまり、普段の癖が出ないように注意しましょう。
2. 消極的な態度
課題に対して知識を持ちあわせていなくても、うつむいて資料ばかり見ているのはマイナス評価です。
討論中はグループのメンバーの顔を見て、自分なりの意見を面接官まで聞こえる音量ではっきりと述べます。
周りに否定されてもOK。逆に、否定する根拠の説明を求めたり、他者の意見を求めたり協調しつつ話を進めていくなど、自分の苦手分野の課題でも、討論に参加する機会はたくさんありますよ。
3. 自分の意見を主張しすぎる態度
どんなに立派な意見があっても、周りの反応を伺いながら進めなければなりません。
他者の意見を批判したり、グループの雰囲気を悪くしたりするようでは、協調性のない人と評価されてしまいます。
グループディスカッションでは、メンバーはライバルでもありますが同士でもあると心得ます。
4. ムードメーカーを務める
討論の時間が始まったら、積極的にグループ全体の雰囲気を高めるように意識しましょう。
活発に意見が飛び交い、楽しげに討論し合う様子は、面接官の目を引きやすく、好印象を与えます。
意見を述べている人にはにこやかな相槌を忘れないなど、場を和ませる努力をします。
グループディスカッションに向けて事前に対策できることとは?
グループディスカッションで論理的に意見を述べるには、やはり豊富な知識が役立ちます。希望する業界に関連する情報を事前に収集したり、一般的な時事ニュースや社会動向をこまめにチェックしたりしておきましょう。
同時におすすめしたいのは、ニュースなどで得た情報に対して、自分なりの意見を考え、わかりやすく説明する習慣をつけることです。
グループディスカッションは、1回2回練習したくらいでは自分の思う通り振る舞うことは困難です。
グループディスカッション対策講座を受講したり、就職を控えた友達同士で普段からニュースについて意見を述べ合うようにしたりしておくと、いざという時にとても役に立ちますよ。
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