「専門的な技術や知識を身に付けたい」
「周囲から認められる肩書がほしい」
「収入アップにつなげたい」
このようなときに強みとなるのが資格ですが、取得にあたり受験資格がなく断念した…という人もいるでしょう。
そこで今回は、国家資格や民間資格、公的資格の中から、受験資格なしで未経験からチャレンジできるおすすめの資格を、前編・後編に分けてご紹介します。
前編は、仕事をするうえで圧倒的な信頼度を誇る「国家資格」をピックアップ!
人気の資格情報を難易度別に9つ、お届けします。
目次
国家資格とはどんな資格?
国家資格は、法律をもとに制定されており、個人の能力や知識を判定し、その職業に就くだけの能力があることを証明するもの。いわばプロフェッショナルの証です。
国家資格を目指すには実務経験や受験資格が必要なイメージがありますが、実は受験資格なしで受験できるものも数多くあります。
民間資格や公的資格と比べて「即戦力+報酬アップ」となりやすいため、受験資格なしの国家資格は就職や転職に向けて資格を探している方におすすめ!
資格取得を目指すなら、民間資格や公的資格よりも、まずは国家資格で目指せるものがないか探してみましょう。
参考サイト:
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/014/shiryo/07012608/003.htm#:~:text
【難易度★☆☆】未経験でも挑戦しやすいおすすめ国家資格3つ
まずは比較的難易度が低く、独学でも合格を目指せるおすすめの国家資格を3つ紹介します。
① ウェブデザイン技能士3級|在宅ワークで独立も!
ウェブデザイン技能士は、ウェブデザイナー関連で唯一の国家資格です。
3級、2級、1級と階級ごとに難易度が異なり、3級は独学でも十分に合格を目指せます。
ウェブデザイン技能士の資格を取得すれば、ホームページの構築やウェブサイトのデザインなど、ウェブに関わる幅広い業務に携わることができ、スキルを活かしてフリーランスで働くこともできます。
民間資格や公的資格よりも信頼度の高い資格のため、在宅ワークを視野に入れている方にもおすすめ。仕事をするうえで強みとなるでしょう。
- ウェブデザインに関わる仕事をしたいと考えている人なら誰でも受験可能
- 合格率:60%~70%
- 学習時間の目安: 30時間前後
ウェブデザイン技能士の国家資格取得には、各級ともに学科試験と実技試験でそれぞれ70点以上 の得点が必要です。
未経験であれば、ウェブ関連のスクールやオンライン講座で学ぶのも良いでしょう。
② 3級ファイナンシャル・プランニング技能士|暮らしに役立つ!
ファイナンシャル・プランニング技能士は、厚生労働省が認定する国家資格で、FP(ファイナンシャルプランナー)と呼ばれることもあります。
3級、2級、1級があり、日本FP協会または一般社団法人金融財政事情研究会(金財)で試験を受けます。
銀行や証券会社などでお客様のライフプランの相談にのり、資産設計の提案を行うときに強みとなる資格です。不動産や保険など様々な業界からも需要があります。キャリアアップや独立・起業に向けての第1ステップとして取得するのもおすすめです。
また、仕事だけでなく自分自身のライフプランを立てるときにも役立ち、実際に保険加入や投資で知識が活かせたという声も。暮らしにダイレクトに役立つ資格でもあります。
- 誰でも受験可能
- 合格率:日本FP協会 80%前後、金財 50%前後
- 学習時間の目安:30時間前後
3級ファイナンシャル・プランニング技能士になるには、学科試験と実技試験に合格することが必要です。
日本FP協会と金財では合格率が異なりますが、これは受験者層の違いによるものと言われています。金財は会社などの団体受験者が多く、「資格を絶対取る」というよりは「会社命令で来た」という方も。
日本FP協会で試験を受ける方は、自ら申し込んで資格取得を目指すケースが多いため、日本FP協会のほうが、合格率が高くなっていると考えられています。
FP3級では、ライフプランニングの方法や年金、資産運用、税金など比較的身近な内容を勉強するため、チャレンジしやすいでしょう。また不動産や相続についても学べるため、幅広い金融知識を身に付けられるというメリットも。
2024年4月からはパソコンを使ったCBT試験方式に移行するため、受験者が希望する日時で受験できるようになります。いつでも受験できるようになり、試験を受ける機会が増えるためさらに注目されるでしょう。
FP3級は仕事をしながら独学受験する方も多いので、ぜひ挑戦してみてください。
③ ITパスポート|これからの時代で強みとなる
ITパスポートは、IT(情報処理)に関する基礎的な知識を証明できる国家資格。
情報処理に関わる仕事をしている人だけでなく、一般企業の社員や学生からも注目されており、近い将来「社会人が持っていて当たり前」になりそうな資格です。
国家資格取得に向けて学習することでIT力が身に付き、経営戦略や財務、マーケティングといった仕事上の様々な場面で役立つでしょう。
- 誰でも受験可能
- 合格率: 社会人で50%以上
- 学習時間の目安:100時間前後
ITパスポートの資格試験はCBT試験方式で、全国に設定された試験会場で随時受験が可能です。これからの時代はITを活用せずに働く、または生活することは考えられないでしょう。それだけITは身近なものになっており、どんな職業に就くにしても必要になる知識と言えます。
ITパスポートの資格では、ITの基本的な仕組みや利用方法などを問われます。いま社会人の方はもちろん、学生やこれから職場復帰する方も、自己アピールのために取得してみてはいかがでしょうか。
またITパスポートと並行して取得を目指したい資格が、同じく国家資格の「情報セキュリティマネジメント」です。ITの利用を推進する立場の方におすすめの資格で、ITパスポートよりも専門的なことを問われます。ただ、出題範囲の半数以上がITパスポート試験と重複しているため、比較的勉強しやすいでしょう。
情報セキュリティマネジメントもあわせて取得すれば、よりITの知識を持った人材と認められやすく活躍の場が広がるはずです。企業内のセキュリティに関する部署や人をマネジメントする役職などに興味がある方は、積極的に取得を目指すと良いでしょう。
ITパスポート講座【難易度★★☆】未経験から挑戦できて強みとなる国家資格3つ
次は、仕事をするうえで強みとなる、難易度中程度の国家資格をご紹介していきます。
④ 国内旅行業務取扱管理者|旅行業界で活躍!
国内旅行業務取扱管理者は、旅行の企画立案や取引業務において活躍する「国内観光旅行のプロ」といえる国家資格。
旅行代理店はもちろん、航空会社や鉄道会社、観光案内窓口、ブライダル業界などでスキルを活かせます。
国内旅行者数や外国からの旅行者も回復傾向にあるため、今後役立つ資格となりそうです。
- 誰でも受験可能
- 合格率: 30%~40%
- 学習時間の目安:200時間前後
国内旅行業務取扱管理者の試験項目は「旅行業法及びこれに基づく命令」「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」「国内旅行実務」の3つで、試験はマークシート方式です。
観光業においては即戦力として採用されやすく、資格手当が支給される会社もあるようです。旅行好きな方であれば、これまでの自身の経験を活かしてオリジナルの旅行プランを企画することも可能に。自分の好きなことを仕事にして活かすチャンスを手に入れられるというわけです。
また、お客様の要望をお聞きして最適なプランを作成し、お客様に旅行を楽しんでいただくことはやりがいにつながるでしょう。
国内旅行業務取扱管理者講座⑤ 登録販売者|薬売り場で即戦力になれる!
登録販売者は、薬を扱うお店で第二類医薬品と第三類医薬品 の販売ができる国家資格です。これらの医薬品は全体の90%を占めているため、一般的な薬であれば販売できることになります。
登録販売者がいれば薬剤師不在でも指定の薬を販売できるため、ドラッグストアやスーパーなどで需要が高まっている点も魅力です。
また資格があれば、自分や家族が病気のときに薬選びで知識を活かすこともできますよ。
- 誰でも受験可能
- 合格率: 40%~45%(地域により異なる)
- 学習時間の目安:400時間前後
登録販売者は、薬学の専門知識がない人でも目指せて、独学での資格取得も可能です。マークシート方式の試験なので、記述試験が苦手な方でも比較的受けやすいでしょう。
医療費削減のため、国は、自身の健康に責任を持ち軽いものであれば自分で手当するという「セルフメディケーション」という考え方を推進しています。ただ、セルフメディケーションを推進するには医薬品が身近なものでなくてはならず、ドラックストアなどでの薬剤師不足がネックでした。
そこで誕生したのが登録販売者資格です。最近はコンビニやスーパーなどでも医薬品の販売を行っているため、登録販売者として働ける場所が拡大しています。
登録販売者講座⑥ 宅地建物取引士|不動産のエキスパート
宅地建物取引士は、「宅建」という言葉で耳にする機会が多い資格ではないでしょうか。
その実態は、不動産取引の場面でお客様へ提案やアドバイスをする、不動産のエキスパート。
不動産に関わる知識や鑑定力を学べるため、不動産業界はもちろん融資業務をする金融機関でも重宝される資格です。
またマイホームを購入するなど、人生の大切な節目にも知識を活かせます。
- 日本に住んでいれば誰でも受験可能
- 合格率:15%~18%
- 学習時間の目安:300時間~600時間 (独学か予備校などを活用するかにより異なる)
宅地建物取引士の試験は四肢択一で、マークシート方式の試験です。過去問で傾向を掴むなど効率良く学習すると、比較的短期間で合格を目指せるでしょう。
不動産業界で働きたい、または働いているという方は、宅建士を取得することで資格手当を受け取れることも。重要事項の説明などは宅建士の独占業務のため、即戦力として重宝されるはずです。
また、一般企業でも不動産管理を任されたり、店舗の立地を検討したりする際にも知識を活かせるでしょう。宅建士の資格は他の法律系資格のベースとなりやすいため、将来的に行政書士や司法書士を目指すのもおすすめです。
宅建(宅地建物取引士)講座【難易度★★★】努力すれば未経験から挑戦できる国家資格3つ
最後は、難易度は高めですが受験資格なしで受験でき、独立も視野に入れられる、人気の国家資格をご紹介します。
弁護士・公認会計士などを例とする、専門性の高い資格職業「8士業」 の中にも、受験資格なしでチャレンジできるものがありますよ。
⑦ 行政書士|街の法律のプロ
行政書士は、弁護士や司法書士、税理士などと並ぶ「8士業」と呼ばれ、専門性の高さから評価が高い資格です。企業やお店、個人と官公署をつなぐ法律のプロで、主な業務は行政へ提出する書類の作成です。
法人設立の際の手続きや遺言書の作成、外国人の永住許可申請なども行います。難易度は高いですが、受験資格なしで挑戦可能!独立開業も見込める魅力的な国家資格です。
- 年齢、学歴、国籍関係なく受験可能
- 合格率:10~13%
- 学習時間の目安:600時間前後
(知識により差があり、少ない人は300時間、多い人で1,000時間ほど)
試験科目は「行政書士の業務に関し必要な法令等」と「行政書士の業務に関連する一般知識等」の2つで、択一式及び記述式試験に合格すれば資格取得となります。
行政書士の資格取得を目指すと、会社法や商法の知識を身に付けられるため、一般企業の法務部や総務部などでも活躍できるでしょう。もちろん、就職や転職の際に役立つ資格でもあります。
法律に興味がある方は、行政書士とあわせて公的資格の「ビジネス実務法務」を学ぶのもおすすめです。
行政書士講座⑧ 気象予報士|天気と防災のプロ
ニュース番組のお天気コーナーなどで目にする機会が多い気象予報士は、気象関連唯一の国家資格で、その名の通り天気のエキスパート。
気象庁の高度な予測データの利用方法を学べるため、防災コンサルティングを行う会社や、地方自治体の防災関連部署などでも活躍します。フリーランスで働く選択肢もありますよ。
プライベートで旅行に行くときやイベント時にも、知識を活かせるでしょう。
- 誰でも受験可能
- 合格率:毎年4%~5%台
- 学習時間の目安:1,000時間~1,500時間
気象予報士は受験資格なしでチャレンジできますが、学科試験と実技試験の合格が必要です。試験は8月と1月の年に2回。学科試験は多肢選択式で、実技試験は記述式です。
合格率が低く難関国家資格の1つと言われていますが、仕事をしながら受験することもできます。
製造業や運送業など、気象に影響を受ける業界からも需要がある資格です。近頃は台風やゲリラ豪雨による災害が増加傾向にあるため、災害対策が必要な地方自治体などでも活躍できるでしょう。防災の知識も身に付くため、仕事や普段の生活にも活かせます。
気象予報士・学科一般講座 気象予報士・専門知識講座⑨ 全国通訳案内士|得意な言語で活躍
全国通訳案内士は、通訳をしながら旅行の案内などが行える国家資格で、語学力や知識とともにホスピタリティも求められる難関資格です。
英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語など10カ国語 の選択肢から、どの言語で全国通訳案内士となるか選んで受験します。
- 誰でも受験可能
- 合格率:英語で9%ほど
- 学習時間の目安:語学力などによって異なる
全国通訳案内士は「外国語」、「日本地理」、「日本歴史」、「一般常識」、「通訳案内実務」に関する筆記の一次試験と、口述による二次試験の合格で国家資格取得となります。
民間の外交官と言われることもある全国通訳案内士は、観光ガイド関連の仕事をしている方や語学が得意な方、海外からの旅行者のおもてなしに興味がある方におすすめです。経験を積んでフリーランスとして活躍する方もいます。
また、訪日外国人が増えていることから、ホテル業界への就職や転職を考えている方にも人気があります。
業種に限らず、主婦から全国通訳案内士に転向した例などもあり、長く続けられる仕事でしょう。
オンスク.JPなら効率的に学べて資格GET
オンスク.JPなら今回紹介した国家資格のうち、以下の7つの資格取得を目指せます。
- ファイナンシャル・プランニング技能士
- ITパスポート
- 国内旅行業務取扱管理者
- 登録販売者
- 宅地建物取引士
- 行政書士
- 気象予報士
この他にも取得を目指せる国家資格があります。例えば、「乙種第4類危険物取扱者(危険物乙4)」や「社会保険労務士」など。国家資格以外にも民間資格やビジネススキルの向上、教養につながるような学びも可能です。
いつでもどこでもWEBで受講できる講座ばかりなので、効率的に学べます。また講師が作ったオリジナルレジュメがあるので、学ぶ内容の概要把握が簡単にできる点も魅力です。さらに、数々の問題演習があるので試験対策もばっちり!自信を持って試験に臨めるでしょう。
就職や転職に向けて何か資格を取得したいと思ったら、ぜひオンスク.JPをチェックしてみてください。「取得したい!」と思う資格が見つかるはずです。
今回は、受験資格なしで誰でもチャレンジできる国家資格を9つご紹介しました。
国家資格は仕事のステップアップや就職・転職において自身の武器になるので、興味の有無や難易度に応じて、ぜひあなたに合う資格を見つけてください。
次回の後編では、民間資格と公的資格の中から、「おっ!」と思われる評価が高い資格や、持っていてプラスとなるおすすめ資格をご紹介します。こちらもぜひご覧ください。
参考URL:
https://www.webdesign.gr.jp/summery/conditions/
https://www.jafp.or.jp/exam/about/
https://www.kinzai.or.jp/fp
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/society.html
https://www.anta.or.jp/exam/shiken/annai.html
https://www.acpa-main.org/tourokuhanbaisha/shiken.html
https://www.retio.or.jp/exam/exam_detail.html
https://gyosei-shiken.or.jp/
http://www.jmbsc.or.jp/jp/examination/examination.html
https://www.jnto.go.jp/jpn/projects/visitor_support/interpreter_guide_exams/about.html
無料登録でオンラインの資格講座を体験しよう!
資格受け放題の学習サービス『オンスク.JP』では様々な資格講座のオンライン学習が可能です。
最短20秒の無料会員登録で、各講座の講義動画・問題演習の一部が無料体験できます。
※自動で有料プランになることはありません。
関連する記事が他にもあります
おすすめ資格〇選
- オンライン(CBT・IBT)で受けられるおすすめの資格5選|期間限定試験編
- オンライン(CBT・IBT)で受けられるおすすめの資格5選|随時試験編
- 社会人の学びに変化あり!2021年以降に新設or国家資格格上の資格4選
- 【民間・公的資格編】受験資格なし!誰でもチャレンジできる資格10選
- 【国家資格編】受験資格なし!誰でもチャレンジできる資格9選
- IT業界・業務で活躍したい人必見!独学できるおすすめ資格5選
- 総務スタッフ必見!仕事に有利になる資格4選
- 仕事に対する意欲がアピールができる!男性の再就職に有利な資格4選
- 営業職が取ると有利!移動時間で独学できる資格5選
- 事務職のスキルアップ・転職に役立つおすすめ資格5選
- アラフォー女性の再就職に役立つ!おすすめの資格5選
- 仕事にもプライベートに活かせる!手軽に学べる実用的資格5選
- フリーターの就職に役に立つ!おすすめの資格5選
- サービス業スタッフの方におすすめ!スキマ時間で独学できる資格4選