「恋愛簿記~男と女の会計学~(全12回)」の第2回をお送りしていきますね。
簿記ではじめて仕訳を勉強して、最初に「不思議だな」って思うのが、左右(貸借)に分けて記入するルールです。みなさんご存知のとおり、貸借は同額になります。これは簿記上の取引が「取引の二面性」を有していることが背景にあります。 早い話が「原因」なきところに「結果」なしということです。
このルールに基づけば、恋愛関係のトピックも色々仕訳が切れそうですね。
まずは、付き合うまでのアプローチです。
付き合うまでのアプローチを試しに仕訳けてみると・・・
■プレゼント渡す側
彼女からの感謝(+)/現金(-)
これは・・・まあ・・・なんというか、「接待交際費と同じじゃん」って話ですね。キャバクラ嬢へのプレゼント代を接待交際費に入れている社長さんも実際にいるかも・・・。
■プレゼントもらう側(一般人)
貴金属(+)/相手への感謝(+)
感謝を負債のように貸方に書いてみました。食事に付き合う義務(債務?)が生じたことは間違いなさそうです。
でも・・・
■プレゼントもらう側(キャバクラ嬢)
棚卸資産(+)/売上(+)
お水のお姉さんが相手ですと、質屋に持っていかれること、間違いなしですね。複数のお客に同じものをおねだりする方もいるそうですし(泣)
いよいよ告白です。
次はドキドキの告白の仕訳です。
■恋人関係(+) / 友達関係(-)
コクるかどうかの線引きはここにかかっていますよね。友達関係という築き上げた資産がなくなってしまうわけですから。
あ、でも恋人可能性の全くない相手にうっかり告白してしまうと、恋人関係にはなれず、友達関係が壊れてしまうだけですので・・・
■恋愛告白損(+)/友達関係(-)
・・・になりますね。もしくは
■後悔しない自己満足(+) / 友達関係(-)
・・・ってとこでしょうか。
まとめ
恋人関係を築き上げていく作業は、2級の工業簿記に似ているかもしれません。「材料(友達)」は製造現場に放りこんだ瞬間に「仕掛品(恋人予備軍)」に変わります。仕掛品を一生懸命加工していくことにより「製品(恋人)」に変わるわけです。
これは炊きかけのお米と同じ。前の工程に戻ることは・・・できません。仕掛品になった瞬間に避けられてしまったり、製品になれずに減損(玉砕?)してしまうこともしばしばです。皆様の恋愛成就(売上原価への振替?)をお祈り申し上げます。
軽いノリでやってみましたが、意外とちゃんと仕訳が切れましたね(価額の測定は難しいですが)。これらの「勘定科目(感情科目?)」が簿記の5要素のどれに当たるのかによって、整理できそうです。
ということで、次回は簿記の5要素と恋愛について考えてみたいと思います。
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