「恋愛簿記~男と女の会計学~(全12回)」の第11回をお送りします。
今回のテーマは1級の範囲になりますが、企業会計のルール全体にかかわる「企業会計の一般原則」です。簿記1級や会計士・税理士学習者には暗記必須の論点ですね。
以下の7つの原則を「しんせいしめいけいほたん」なんて覚えたもんですが、全然語呂合わせになってへんやん・・・。てなわけで、この原則についても、恋愛に例えて覚えていきましょう。
1. 真実性の原則
「恋人同士、ウソは絶対にダメ!」最初の原則にこれが来るところが簿記のすがすがしさです。会計原則としては「真実な報告」をしなさいってことですが、会計原則にいう真実は「唯一・絶対的な真実」ではない(相対的真実)とされています。深いですね~。
2. 正規の簿記の原則
正確な会計帳簿を作ってねってことです。「網羅性(すべて記録してね)」「検証性(証拠に基づいてね)」「秩序性(一定の法則にしたがってね)」の3つを要件としています。この法則に基づいてしまうと、お小遣いの使い道などは、奥さんに報告しにくいですね・・・。
3. 資本取引・損益取引区別の原則
これが少々分かりにくいんですよね。純資産の増加(減少)は出資(資本金・資本剰余金)もしくは商売の儲け(利益剰余金)に生じますが、この2つは明確に区別してねってことです。
付き合っているときの恋人(結婚するかどうかは不明)からのプレゼント(利益)と、結婚予定の相手からのプレゼント(資本)は、区別して考えないと痛い目にあいますよってことです。後者は勝手に処分をすると、間違いなく殺されます。
4. 明瞭性の原則
決算書は分かりやすくしてねってことです。夫婦の会話で、まどろっこしい言い方をする人は、あらぬ疑いをかけられます。パートナーには「適正」かつ「明瞭」に伝えましょう。
5. 継続性の原則
一度決めたルールはコロコロ変えちゃダメってことです。そういえば、恋人同士(特に女性)って「私たちのルール」を作るのが好きですよね~。「知らんがな」って感じです(笑)
6. 保守主義の原則
将来の危険に備えて慎重な判断をしましょう・・・ということです。リスクはなるべく多めに計上し、利益は少なくしておこうということです。引当金の計上金額の見積りなどが代表的ですね。離婚や別れたときのリスクは、大きめに見積もっておけということでしょうかね。
7. 単一性の原則
二重帳簿はダメですよってことです。奥さんの知らない携帯電話を「もう1台」持っているそこのアナタ、大丈夫ですか?
余談ですが、この7つの原則の私の覚え方は、お気に入りのキャバ嬢が惠穂(けいほ)という名前(フィクションですよ)で、心から(真性)指名してしまうくらい「けいほタン」に惚れているでした。「真性指名けいほタン」・・・誰やねん、けいほタン・・・。
次回は連載最終回になります。最後までお楽しみに。
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