皆さん、こんにちは。連載「ビジネス実務法務3級の科目別勉強法」、7回目の今回は、出題範囲の広い「企業活動に関する法規制」について、頻出問題を要領よく学べる勉強法を説明します。
出題範囲自体は広いものの、試験では毎年同じような論点が出題される傾向にあり、ポイントを押さえて要領よく学習すればしっかり得点が稼げますよ。
ビジネス実務法務3級試験出題項目 |
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1. ビジネス実務法務の法体系 (連載第3回) |
2. 企業取引の法務 (連載第4回) |
3. 債権の管理と回収(連載第5回) |
4. 企業財産の管理と法律(連載第6回) |
5. 企業活動に関する法規則 ←今回はココ! |
6. 企業と会社のしくみ |
7. 企業と従業員の関係 |
8. ビジネスに関連する家族法 |
「企業活動に関する法規制」とは?
ビジネス実務法務3級の出題範囲のうち、公式テキストの第5章「企業活動に関する法規制」では、主に2つのテーマに沿った内容が出題されます。
1つは、独占禁止法・特定商取引法・消費者契約法といった企業活動に関する各種の法規制。
もう1つは、背任罪・利益供与罪・違法配当罪といったビジネスに関わる犯罪についてです。
ビジネス実務法務3級の公式テキストに記載された「企業活動に関する法規制」の学習内容は以下の通り。
・取引に関する各種の規制
・ビジネスと犯罪
「企業活動に関する法規制」で出題される事例は、普段の業務では意識することのない法律も多く、あまり身近に感じられないかもしれません。
しかし独占禁止法など、企業のコンプライアンスに関わる重要な法律も多く、管理職クラスには必須の知識と言えます。
ビジネスパーソンとして、いずれどこかで勉強が必要になる内容であり、ビジネス実務法務3級は基礎知識を身に付けるチャンスとなるでしょう。
この分野の勉強法は、スキマ時間に繰り返し頻出問題に取り組むことで、本番でも得点源として自信をもって挑めるように準備する方法が有効です。
「企業活動に関する法規制」を得点源にしよう!
ビジネス実務法務3級の「企業活動に関する法規制」の出題範囲は、消費者契約法や個人情報保護法など普段の生活に関わりのある法律から、違法配当罪や特別背任罪など、会社法に関する内容まで、非常に幅広くなっています。
これらすべてを完璧に覚える必要はあるのでしょうか?
実は「企業活動に関する法規制」の分野は、ビジネス実務法務3級の試験では同じ論点が繰り返し出題される傾向があります。
つまりポイントさえ押さえておけば、法律すべてを完璧に覚える必要はありません。
実際の試験で出題率の高い論点に絞って要領よく勉強するためには、公式テキストでの独学よりは、市販の参考書やオンライン講座を使った勉強法がおすすめ。
特にオンライン講座では、スキマ時間でも効率的に学べるよう学習カリキュラムが組まれているので、限られた時間を有効活用したい人はぜひ活用してみてください。
「企業活動に関する法規制」をビジネス実務法務3級の重要な得点源にするため、頻出問題に注力する勉強法で、しっかり正答率を上げておきたいですね。
試験後も「生きた知識」として活用しよう
「企業活動に関する法規制」の出題範囲には、消費者契約法・特定商取引法・個人情報保護法など、営業やマーケティング部門で即戦力になる知識も含まれています。
例えば、雑誌の出版社がプレゼント応募によって集めた個人情報を、本人の許可なく勝手にスポンサー企業やグループ会社に渡す行為は、個人情報保護法に抵触します。
スポンサー企業にプレゼント応募者の個人情報データを渡したい場合は、事前にプレゼント応募の段階で「個人情報はプレゼントの協賛企業に提供されることをあらかじめご了承ください」というように、利用目的を明示する必要があるのです。
また、消費者契約法や特定商取引法は、店頭での販売契約や訪問販売などで必要になる知識です。
この知識を持たないまま強引な勧誘や違法な販売方法を続けていると、消費者庁から法律に基づく行政処分を受け、事業者名等が公表されることもあります。
このほかにも、業務上横領罪や背任罪、収賄罪といった用語は新聞やニュースで取り上げられることの多い話題です。
ただ表面的に法律用語や参考書の解説文を丸暗記する勉強法だけでは、せっかく覚えた法律の知識がもったいないですよね。
今後、個人情報保護士やFP(ファイナンシャル・プランニング)検定など、より専門的な資格取得を目指す際にも、ビジネス実務法務3級で学習した内容が役立ちます。
出題範囲の勉強を終えて満足するのではなく、試験後の生活・仕事でも意識して学習内容を振り返り、「生きた知識」として今後もぜひ活用していきましょう。
今回は「企業活動に関する法規制」について、頻出問題の効率的な勉強法を説明しました。また、学習内容を生きた知識として活用する方法にも触れました。
次回は、「企業と会社のしくみ」のポイントを解説していきます。
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