7月2日に実施された第41回ビジネス実務法務3級の本試験を受験された皆さま、大変お疲れ様でした!
試験講評(試験解答)をお送りしますので、ご自身の試験結果の振り返りとしてご活用ください。再チャレンジの方は前回の試験講評も合わせてどうぞ。
第41回 ビジネス実務法務3級 試験解答(試験講評)
全体について
改正法に絡む問題が7月の試験で出題されることは珍しいことと、今までと異なる角度で問われた問題や久しぶりにお目にかかった問題はあったものの、難易度は例年通りかと思われます。民法からの出題が多いのはいつものことですが、今回は商法・会社法からの出題も多く見られました。
また、正誤問題で細かい分野からの出題と思われるものが数問出題されました。
空欄補充問題における空欄部分入れる語句は、過去問との重複を避けるためか、近年、分野は同じでも、今までにない語句を入れさせる傾向にあります。
4択問題は、容易な問題が多かった印象です。
各問題について
第1問
エで消費者契約法の改正に絡む問題が、しかも期間を問う細かい形で出題されました。また、コは国際取引という3級では滅多に出ない分野からの出題でしたが、これ以外は定番の問題ばかりであったと言えます。
第2問
意思表示からの空欄補充の出題は定番中の定番です。特許権の問題はウに入れる語句が難しいですが、語群を眺めれば何とか正解を出せそうな問題でした。
第3問
民法からの出題は定番問題ばかりでした。ウの個人情報保護法は、改正法から出題されており、見慣れない選択肢もありましたが、従来の知識だけでも、正解は出せると思われます。
第4問
オでNPO法人の問題が出題されているのは珍しいですが、他は定番問題ばかりでした。
第5問
手形・小切手からの出題はよくあるものの、線引き小切手が出題されることは少ないです。代理の問題も定番ですが、イの委任状、オの自己契約は、珍しい部分が問われました。
第6問
民法を中心にバラエティに富んだ分野からの出題でしたが、ウ独占禁止法の問題以外は容易でした。ウcの不当な取引制限となる具体例があまり問われない内容であり、しかも、これが正解の決め手となりました。
第7問
主に、用語を空欄にしていた商法、会社法からの出題でしたが、会社の設立登記をすべき場所や商号の譲渡を対抗するために登記を要するという点は、細かい分野からの出題と言えます。条件、期限の空欄補充問題は、定番中の定番です。
第8問
割賦販売法からの出題は2級でも珍しいので、クは難易度が高いと言えるでしょう。しかし、それ以外は定番ばかりで容易に正解を出せるものと思われます。
第9問
犯罪名を空欄に入れさせる9-1は難易度が高い問題でした。夫婦財産制そのものは良く出題されるものの、イの法定財産制という用語は馴染みが薄いものと思われます。
第10問
ウが個数問題であったということ以外は、難しい内容もなく容易に正解が出せるものと思われます。
いかがでしたでしょうか。これからもさらにステップアップしていけるよう、学びを続けてまいりましょう。
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