2019年6月30日に実施された第45回ビジネス実務法務3級の本試験を受験された皆さま、大変お疲れ様でした!
試験講評をお送りします。ご自身の試験結果の振り返りとしてご活用ください。
第45回 ビジネス実務法務3級 試験講評・解答速報
全体について
個数問題や正誤組合せ問題がなかったため、正答率は上がり、全体的に易化したと思われます。目新しい問題や改正民法からの出題も、ほとんどなかったことから、しっかりと準備出来ている受験生であれば、問題なく合格できる試験でありました。
各問題について
第1問
エであまり出題されない国際取引から出題されているのは難易度が高いですが、それ以外は極めて容易な問題でした。
コで改正民法が出題されていますが、単に用語の変更を問うているだけです。
第2問
2-1は、個人情報保護法における用語の説明問題であり、ほとんどの受験生が準備できているものと思われます。
2-2は、代理の基本問題であり、定番問題です。あえていれば、普段は「顕名」が抜かれることが多いですが、「委任状」について問われるのはめずらしいです。
第3問
ア:独占禁止法に違反する場合の具体例を問う問題であり、近年の3級のこの分野は難化傾向にあります。
イ:請負契約における基本問題。
ウ:労働関係からの出題は、近年、数字も問われるところが特徴的。
エ:抵当権における基本問題。
オ:近年では珍しい形式の問題だが、問われている内容は基本的な用語。
第4問
いずれも過去に何度も問われているものばかりで、正誤判断は容易です。オも基本問題ではありますが、請負代金を具体例にするのはめずらしいです。
第5問
5-1は、賃貸借契約における基本問題ですが、無断譲渡・転貸や定期借地権が出題されるのはめずらしいです。
5-2は、著作権に関する定義や権利内容を問う問題で、近年、定義の用語を空欄補充にすることが多いです。
第6問
いずれも定番の問題ばかりで、むしろ易化しています。
第7問
7-1の不法行為、7-2の会社法、いずれも何度も出題されている定番の出題です。
第8問
オの出題が珍しいのと、コの文章が長いことが特徴的なくらいで、どれも定番問題ばかりで、容易な問題でした。
第9問
9-1の民法の基本原則は、毎回何らかの形で出題されます。
9-2は、丸々小切手から出題されているため、受験生が手薄な分野であるかもしれません。
第10問
ア:善管注意義務の有無は毎回出題される定番問題。
イ:商号の問題は空欄補充問題で問われることが多いため、④は迷う選択肢。
ウ:質権における定番問題。
エ:婚姻における定番問題。
オ:条件・期限は、空欄補充問題で問われることが多いため、abの具体例は少し迷うかもしれません。
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