12月6日のビジネス実務法務3級の本試験を受験された皆さま、大変お疲れ様でした。いままで準備されてきた力を十分、発揮できましたでしょうか。「試験講評」をお送りしますので、ご自身の試験結果の振り返りとしてご活用くださいませ。
第38回 ビジネス実務法務3級 試験講評
●全体
民法・商法(合わせて100点満点中73点)の配分が増加し、難易度はやや上がったといえるでしょう。 今回も7月と同じ新出題形式があり、実質的に個数問題が3問出題されました。
●第1問
民法が少なめで、多様な分野からの出題が多いですが、難易度は従来通りです。
●第2問
いずれも民法からの出題で、重要分野である代理・登記制度であることから、容易な問題といえます。
●第3問
民法、商法、知財、独禁法からの出題です。
エでは民法・商法にまたがる知識を具体例を通じて出題し、オでは独禁法違反の具体例を問われていることからも、問題文の質量ともに難易度は高めといえるでしょう。
●第4問
民法・商法中心で、難易度も従来通りです。
●第5問
民法・消費者契約法からの出題となり、目新しいものもなく、難易度も従来通りです。
●第6問
民法、商法、労働法、個人情報保護法からの出題です。
イ、ウが難易度はやや高めといえそうです。オは新形式の問題で、実質的な個数問題です。
●第7問
いずれも民法からの出題で、重要分野である意思表示・弁済という容易な問題です。
●第8問
多様な分野からの出題ですが、いずれも過去問で問われている内容です。
取り上げるならば、オが少しひっかけ問題といえるでしょう。
●第9問
1は商法の中でも手形法からの出題で、難易度は高いです。
大昔に出題されたことはありますが、近年出題されていない分野でした。
2は相続の基本問題です。
●第10問
民法・商法・知財からの出題で、イは個数問題であるうえ、内容的にも難問です。
オは新形式で実質的に個数問題ですが、内容は基本中の基本といえそうです。
さて、いかがでしたでしょうか。今回の本試験を振り返り、さらにステップアップしてまいりましょう!
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